第6回のワークショップ(最終)を終え参加者全員での記念撮影 |
昨年(平成26年)、 福岡県 田川県土整備事務所(河川砂防課 防災係)は、金辺川支流の住野川上流部において、土石流災害防止を目的とした砂防事業(砂防ダム・渓流保全工)、及びそれと一体となった河川公園の整備を計画。計画にあたって、地域住民と一緒に知恵を出し合い、地域に愛される魅力的な公園づくりを進めるため、計画地での採銅所小学校児童による生きもの調査やモデル事例の視察、公園計画に関する検討など、約1年かけて、住民参加型のワークショップを重ねてきました。
最終回の6回目は27年5月10日(金曜日)、香春町採銅所長光公民館で、地元住民を始め、地域で活動している河川愛護団体や行政(県、香春町)やこれまでワークショップのファシリテテーターとして指導いただいた林 博徳助教や九州大学の学生の皆さん、現地に生息する生きものを調査された九州環境管理協会の皆さんなど、これまでに携わっていただきました皆さんが参加して、前回の意見をもとに修正された模型を確認し、最終的な公園計画を決定し、これまでの活動を振り返りながら意見交換が行われました。 模型を用いて、修正箇所及び最終的な公園イメージを確認。
九州環境協会の大杉さんのお話 里山環境は日本では減少しているが、この河川公園は、町道付近には田園が広がり、昔の人が自然に近い石積みで棚田が作られ、竹林で荒廃していた河岸を桜や梅を植樹して、地元住民が親しめるように整備し、今日まで皆さんに守られてきている。 石垣など程よい空間があり、両生類や爬虫類が棲みやすい環境になっている。 九州大学工学研究院 流域システム工学研究室 ワークショップファシリテーター 林助教のお話 川づくりを地域の人々と作ってきたが、今まではコンクリートの河川環境をどのように改善するか議論し、以前より河川環境がよくなってる事例が多い。この河川公園は最初から何もしなくても良いというのが感想で、理想の河川環境であった。砂防ダムを作るということでどのようにしていくか難しい課題でもあった。模型を見てもらって、維持管理の議論が行われ、みんなでこの公園を将来にわたって大切にしていこうという思いが伝わってよかった。 |
公園計画のポイント
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模型を見ながら将来どのような維持管理ができるか、そのための管理道の整備について意見交換が行われた。 |
九州環境協会の大杉さんのお話 |
まとめ 模型に沿って説明。
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模型ができました。木々の配置や景観状況、設備施設などの配置を検討。高低差があるので模型も大がかりなものとなっています。 |
概略の計画を平面図に示した。 右岸側エリア
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香春町広報から転載 |
鳥栖市牛原町、四阿屋(あずまや)神社境内を流れる渓流はまさに天然のプールです。当日は急な雨のためゆっくり見学はできませんでしたが、夏休み期間中は遊泳場として管理しており、絶好の避暑地として多くの人々でにぎわっています。 四阿屋の名はヤマトタケルがクマソ征伐の折りにあずま屋を建てたことに由来します。近くには、橋げたから水がカーテンのように流れ落ちる「シャワー橋」があります。周囲には樹齢600年を超すクスの木をはじめ、イチイガシ、サワラ、コバンモチなどの巨木が心地良い木陰をつくっています。 維持管理では行政と地元との役割分担を含め地元(市民団体)に委託管理、常駐管理人、来訪者の案内人、清掃作業などが行われています。 |
まとめ
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大きな石が自然に調和している |
天然のプールえ大人気、毎年、土石の撤去作業を行い程よい深さのプールとなっている。夏でも水温が低い。 |
空から見た写真です |
6月19日、香春町採銅所長光公民館で、住野川公園づくりワークショップが開催されました。 福岡県田川県土整備事務所では、金辺川支流の住野川上流部において、土石流災害防止を目的とした砂防事業(砂防ダム保全)、及び、それと一体となった河川公園の整備を計画。 住野川上流部は平成21年の豪雨により、流域内の土砂流出(小規模な土石流)が発生、河川の埋塞、町道の流失などの被害を被り、以来、土砂災害の危険性が高まっています。 長光円陣の滝桜公園は、牛斬山への登山口となっており、平成14年から約200本の桜を植樹、地元の皆さんで「長光桜植樹会」を結成、以降毎年、雑草除去や桜の植樹など、桜の名所を目指して活動してきました。公園から少し行くと円陣の滝があり、牛斬り山への登山道になっています。四季折々の木々は、登山者の皆さんを和ませています。 今回の砂防ダム計画は、土砂災害の防止を図るだけではなく、円陣の滝や登山道の桜並木、香春岳が織りなす優れた景観と希少生物の棲息も確認される豊かな自然環境の保全、また、多くの人が訪れる新たな観光地の創出、といった観点から可能な限り多様性に富んだ魅力的な水辺と景観の創出を行なうとして、九州大学(林 博徳助教)の協力を得て、住民参加型のワークショップ形式で行なわれます。 第1回目の6月19日は、地元住民や関心のある方、行政関係者など集まって、4班に分かれて「住野川公園づくりに対する、思い、意見を話そう」をテーマにそれぞれ自由に話し合いがされました。田川県土整備事務所では、来年3月までに6回のワークショップを開催し、まとめ、住民が思い描いた設計図を基にさらに検討していくということです。 出された意見 良いところ・課題・提案など
最後に林先生は 初めて現地を見た時、自然だけど人の手が入っていて、地元の皆さんが大切にしている様子が伝わってきた。とてもあったたかみがあり、地域の皆さんがこの地を大切に思っていると感じた。最高の武器である。一方、治水面、安全性についても検討していく。 課題は魅力的だが、じっと留まるには何か足りない、寂しさを感じる。現状では暗渠に土砂がたまっている。町道の橋が架け変わるようであればデザインも考えては。 提案では、自然を大切にしながら治水を考えていく。自然の構造物を使って。円陣の滝も遠くから見られるようにすると変わってくる。子どもたちの遊ぶ場の水辺や学習するビオトープなど 地元の人が大事に思える場所づくりが一番ではないか。公園などの草刈りの管理や安全面の管理などを話し合っていくことが大事。今後のワークショップでは現地計画や砂防ダムの学習会なども必要ではないかと思う。 |
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第1回のワークショップのまとめ
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現地の様子を写真で紹介。林先生 |
もしも災害が起きたら・・・ |
班で話したことを発表。たくさんの思いあります。 |
長光桜植樹会会長の本田さん。たくさんの思いを形にしていきます。(向かって右側) |