平成28年2月28日、北九州市八幡西区、北九州市立長崎街道木屋瀬記念館(こやのせ座)で、恒例となった第17回「香月・黒川ほたる教室」が「香月・黒川ほたるを守る会」の主催で開催。たくさんの参加者が児童達の発表に聞き入っていました。 黒川は近年ほたるが舞う里として多くの人々に愛されてきています。この黒川を中心にさらに河川環境を良くしてほたるの里が広がっていくことを願って様々な人々が活動されています。その活動の中心を担っているのが「香月・黒川ほたるを守る会」の皆さんです。 そして、八幡西区南部の6つの小学校(木屋瀬小学校・楠橋小学校・池田小学校・香月小学校・星ケ丘小学校・千代小学校)には黒川・笹尾川が校区内を流れています。児童たちは一年間かけてほたるの生態や育成環境、ほたるを通して命の尊さや、故郷を流れる黒川や笹尾川の水辺環境について学びました。その学習の成果を発表するのが「香月・黒川ほたる教室」です。 「ほたる教室」では、1年間学んだことを発表するために、各小学校では、それぞれ紙芝居やパワーポイント、衣装など工夫して、とても分かりやすく発表され、参加者も大変感動していました。特に、川の歴史を知ること、地域の皆さんが川をとても大切に思っていること、そして、身近な川に対して、人々の安全性とほたるやたくさんの生きものたちが棲む自然環境をどのように守っていくのか、児童たちは真剣に考え、発表していました。 発表にあたり児童は、「昼休に一生懸命練習し、発表できてよかった。」「胸がどきどきした」と、発表を終えた児童たちは皆さん明るい笑顔で答えてくれました。 |
星ヶ丘小学校; テーマ ほたるの住める環境 どうしたら笹尾川にほたるの棲みやすい環境ができるのか、川の水がきれいな事、ほたるの幼虫が住める土が大切な事、ほたるの餌であるカワニナがいることなど、ほたるの気持ちになって、ほたるの住める環境づくりの大切さを寸劇を通して発表していただきました |
木屋瀬小学校;テーマ 木屋瀬の環境とほたる その昔、木屋瀬でも多くのほたるが住んでしたが、雨がふると川があふれ、人々が安心して住めるようにコンクリートで川岸の工事を行った。人々は安心して住めるようになったが、ほたるは住めなくなった。ほたるが棲める環境作り、自分たちでできる取り組みはないか考え、2月から3月、幼虫からさなぎになるために川岸に上がるので川に近づかないこと、これ以上、川の水が汚れないように、ゴミを捨てないように呼びかけることなどを発表。 |
楠橋小学校;テーマ 環境を守る学習から発信しよう 何故、今までにも川をきれいにする活動が行われてきたはずなのにたくさんのごみが捨ててある。黒川にごみが無くなるようにするにはどうしたらよいのだろうと皆で話し合ったことを発表。①ポスターを書いて注意を呼びかける。②ルールを作ってゴミをなくすようにする。③自分たちが意識をもって黒川をきれいにしていく。ことを話し合い、黒川を守る一人ひとりとなって素晴らしい黒川を発信してい来ます。と発表。 |
池田小学校;テーマ ほたるの住むわたし達の黒川〜ほたるの命をつなぐカワニナ ほたる館でゲンジホタルの飼育に取り組んだ様子等を発表。ほたるの餌である カワニナを川に取りに行ったり、カワニナの生態を調べた。川ではカワニナが減少していることを知って、ほたるの飼育と共にカワニナの飼育を始めた。カワニナはたくさんの餌を食べることにびっくりした様子や、2月2日ほたるを放流した時、カワニナも一緒に放流した事。ほたるを放流する時、飼育していた時の事を思い出したり、夏に美しく光輝いてほしいと思ったこと、カワニナがほたるの命をつないでくれたことなど、感じたことを発表。 |
香月小学校;テーマ 黒川のほたるを守ろう 黒川香月ほたる館やほたる祭りについてアンケートを行った。アンケートの結果、たくさんの人が祭りに参加、これから参加しようとする人が多くいることが分かってよかった。ほたるについて調査したことをホタル新聞で発表し、会場の参加者の皆さんとほたるクイズで会場を盛り上げ、ほたるが舞う黒川をもっときれいにしていいこうと話された。 |
千代小学校;テーマ みんなで守ろう!黒川のほたる 黒川に棲むほたるの一生を調査、成虫が生んだ卵が8月にふ化し、その後川の中でカワニナを食べて大きくなる、生活、3月から5月の間さなぎとなって土の中で過ごし、5から6月成虫となって土から飛び立つほたるの一生を大きなポップで紹介。ポップを作成にあたり、皆で一生懸命に作ったのでとても嬉しかったと話していました。 |
皆でホタルの演奏を行った。 |
それぞれ発表された小学校の代表に北九州市から感謝の言葉が贈られました。 |
児童たちが作った力作が並びます。 |