近年、里山や造林地において管理放棄による竹林の拡大が起こっており、直方市でも同様の問題が確認されています。そこで、九州工業大学環境デザイン研究室(伊東啓太郎研究室)は、2007年12月から、地域住民の方々と協力して竹の座」を開催してきました。
今回、第6回目となった3月22日に開催した竹の座は、竹林伐採を通して竹林管理を体験したり、現地で収穫したタケノコを調理して食べるなど、里山の生態系サービスを五感を使って体感、このイベントを通して、竹林の拡大問題を、より多くの方々と情報を共有し、共に考える機会をもつことを目的に開催されました。
今回のプログラムは新入小学校に集合後徒歩で現地へ。7年前から竹を切ってきた広場が学習会場です。
竹林に入った子どもたちは竹を切ります。最初、のこの歯が竹に食い込みません。学生に教わりながら、のこもうまく使えるようになりました。大きな竹がバサッと倒れると子どもたちの歓声。次は僕だよと、竹切に興味を示しています。
切ったタケは、さらに、のこやなたを使っておわんやおさらを作ります。なかなかの出来栄え。
食器の準備が終わると、タケノコ堀。竹と竹の間からわずかに見えるタケノコの頭を見つけ歓声を上げる子供。一生懸命ほっています。子どもたちは上手にタケノコを見つけています。最後までタケノコを見つけることのできなかった大人は残念な顔。見つけた子供たちは笑みを。
もちろん食事は最高です。
その後、子どもたちは自由時間。大人達は里山の取り組みや、竹林の新しい活用方法をみんなで考えました。
・里山に関心を持ってもらうこのような企画は楽しい。
・竹の活用方法を考えたい。竹灯籠などを作っては。竹灯籠は神秘的で美しい。神社などで活用できる。
・竹炭を使って乾燥材として使っている。
・竹林に自由に入ってタケノコをとれるようにしてはどうか。約束事が必要と思うが。
・付加価値をつけ利益が生まれる竹の商品づくりが大切。
・定年後の男性の力を借りられる仕組み作りが必要。
・子どもたちに自然体験ができる場所を多くして、継続的にできるように。
・竹林が広がっていく中ですべて整備をするには無理がある。切る面積・整備する幅を決めてすることも考えないといけない。
|