遠賀川魚道公園2013年度活動報告会
3月19日、芦屋町に魚道公園が完成してから1年が経過しようとしています。この魚道公園でサケの稚魚を放流し、この1年間の活動を報告するとともに、遠賀川魚道公園をもっと知っていただき、これからの公園について考えようと「遠賀川魚道公園2013年度報告会」が開催されました。 遠賀川の河口堰には、魚などの生きもが川と海とを移動できるようにするための魚道がありますが、泳ぐ力が弱い魚が上流に上がることができません。また、周辺の河川敷はコンクリートで覆われていて、地域の人も近寄りがたいという問題点がありました。 そこで、2008年より、芦屋町と九州工業大学環境デザイン研究室、国土交通省が協力し、遠賀川に生息するすべての魚に対応した魚道、干潟を併設すると当時に、海と川が接する空間の自然環境を考慮したランドスケープ設計が行なわれました。地域の方々と継続的なワークショップを行ないながら設計がすすめられ、2013年6月8日に遠賀川ケース魚道公園が完成。今後はさらに生物多様性を高め、地域とともに育つ空間として活用が広がることでしょう。 第1部サケの稚魚放流会 芦屋東小学校児童をはじめ地元の皆さんや関係者などたくさんの人々によってサケの稚魚が旅立ちました。 第2部 活動報告会 ・芦屋東小学校の4年生の児童によって魚道の役割や取り組みの報告。 ・伊東 啓太郎九州工業大学准教授より、「遠賀川魚道公園のトータルデザイン そして提言の意義のふりかえりとこれから」についてのお話。 ・モニタリング調査報告 ・九州工業大学 田中雄太氏より、底性生物から見た魚道効果および植生調査 ・遠賀川河川事務所河川環境課 中嶋将之氏より、魚類などの調査成果報告 ・受賞報告 ・グットデザイン賞受賞 九州工業大学 伊藤 拓也氏より ・川づくりコンベ受賞 遠賀川河川事務所河口堰管理支所 深浦貴之氏より、 ・これからの遠賀川魚道公園について考えてみよう 座談会形式で行われました。 |