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開会式; 岩本 香月・黒川ほたるを守る会会長のごあいさつ
 
平成26年2月22日、北九州市八幡西区、北九州市立長崎街道木屋瀬記念館(こやのせ座)で、恒例となった第15回「香月・黒川ほたる教室」が「香月・黒川ほたるを守る会」の主催で開催。300名の参加者は児童達の発表に聞き入っていました。

黒川は近年ほたるが舞う里として多くの人々に愛されてきています。この黒川を中心にさらに河川環境を良くしてほたるの里が広がっていくことを願って様々な人々が活動されています。

その活動の中心を担っているのが「香月・黒川ほたるを守る会」の皆さんです。そして、皆さんが支援している黒川・笹尾川が校区内を流れる6つの小学校(木屋瀬小学校・楠橋小学校・池田小学校・香月小学校・星ケ丘小学校・千代小学校)の児童が、1年間、地域の環境問題を学習し、その成果を発表するのが「香月・黒川ほたる教室」です。

各小学校は一定の学年になると学習の一環として黒川のホタルや笹尾川の生きものたちを学びます。そして、命の尊さや環境問題に関心を持ち、川をきれいにすること、川の水質をきれいにすることで、たくさんの生きものが自然の中で棲みやすい環境を作ること等を学びます。

「ほたる教室」では、1年間学んで気づいたこと、考え、実行しことなどを、わかりやすく発表するために、児童たちはそれぞれ工夫していました。そして、きれいな黒川を守り続けてきた、香月・黒川ほたるを守る会、地元の皆さん、ほたるや生き物たちが棲みやすい環境を作ってくれた関係者の皆さんにお礼の言葉がありました。黒川は子ども達・住民にとって誇りあるきれいな川となっています。

当日は韓国自然学校も参加され日韓の交流も深まったようです。

挨拶された北橋北九州市
長は
北九州市は市政50周年を迎え、ほたる館も誕生し多くの方々に利用いただいています。香月・黒川は市内でもたくさんのホタルが生息しています。地元の皆様をはじめ、国土交通省遠賀川河川事務所、福岡県県土事務所など、たくさんの皆さんによってホタルの生息するきれいな黒川となっています。北九州市がアジア・世界に環境の街として発展する時、ホタルの里、香月・黒川があることは自信と誇りです。
とあいさつされました。

香月小学校は、テーマ;ほたるとともに生きる黒川
黒川はたくさんのほたるが舞うきれいな川です。私たちは黒川の生きもの調査やほたるの一生について学習を行なった。黒川は以前は高度成長期、田畑の減少や農薬の使用、家庭からの排水などで、ほたるが棲めない環境になり、ほたるがいなくなったこと。このほたるを大事に育てていこうと香月・黒川ほたるを守る会のみなさんがほたるが棲める環境づくりの活動したこと。黒川の地域に棲んでいるみなさんがほたるの時期になりと街頭に覆いをかぶせて光が当たらないように工夫して、ほたるが棲める環境を作ってくれたことなどわかりました。
このきれいな川守って大切にし、地域のごみを無くして北九州市をきれいな街にしていきたいです。と発表

千代小学校は、テーマ;ほたるのひみつをさぐろう
2年生の時いろいろな生き物を勉強し、3年生になってほたるのことについて、ほたる館で学び、今まで知らなかったことがわかりました。新幹線や国道が通っている市街地にもかかわらず多くの生きものが生きている黒川。黒川を守るみなさにや地域の皆さんの協力で環境が守られていることを知りました。ほたるが棲みやすい環境は、①ほたるが卵が産みやすい環境づくりと土の中でさなぎとしてすめる環境であること。②ほたるの棲めるきれいな川であること。香月・黒川を守る会のみなさんが川を守っていること。③黒川の近くに住んでいる人たちがほたるが棲みやすいように、ほたるの時期になると灯りを控えて、雄と雌が出会えるようにしてくれていること。
きれいな川の流れ、豊な自然この黒川を私たちは大切にしていきます。
と発表。

星ケ丘小学校は、テーマに;守ろうほたる
星ヶ丘小学校3年生は笹尾川での様子を寸劇で発表してくれました。
ほたるが出るとうわさを聞いて子どもたちが笹尾川にやってきました。でもほたるは出ません。ボランティアの方に聞いてゴミのないきれいな川になったら出るのでは、と早速川を掃除をします。でも出ません。川はきれいになっても、水がきれいになってもほたるが育たないことに気が付きました。コンクリートで土がないからです。数年後コンクリートに代わって土になっていました。草や苔も生えていました。川の回りにはやわらかい土がありました。みなさん、ほたるが棲める川にしてくれてありがとうございました。

木屋瀬小学校は、テーマ;木屋瀬の環境に変化 〜ほたるのすめる川〜
昔、木屋瀬にもたくさんのほたるが棲んでいました。たくさんの雨が降ると川があふれ災害になるため、川の土手をコンクリートに固めて、人が安心して暮らせるようになりましたが、ほたるにとっては棲みにくい環境になりました。ほたるを守る取り組みはないかと学習しました。2月3月は川に近づかないでほしい。幼虫がさなぎになるために川から陸に上がるため、人の足で踏みつぶされてしまうからです。水中に棲む生きものたちが棲みやすくするために、これ以上川を汚さないように、そして、いつか、ほたるが棲みやすい環境を作っていきたいです。
木屋瀬にほたるが戻ってくることを願って、ほたるの曲に合わせて木屋瀬宿場踊りが披露されました。

楠橋小学校は、テーマ;黒川のすばらしさとほたる
黒川はホタルで有名ですが多くの生きものや草花があります。自然を大切にすることが黒川をきれいに守ることです。川の調査で川の中に入っていくと魚たちが一斉に逃げ出しびっくりしました。たくさんの生きものがいることがわかりました。草花ではシロツメクサやクレソンなど外国から入った草花があり、長い年月に黒川の草花も変わってきたことに気づきました。川をきれいにしてほたるの棲みやすい環境に。ほたるを守るためにほたるの餌となるカワニナを大切に。川にごみを捨てないように。魚を大切に。カモをいじめないで。川にごみを捨てないようにして黒川を守っていきたいです。
と発表。

池田小学校は、テーマ;ほたるのすむわたしたちの黒川
池田小学校では校内にほたる教室を設置してゲンジほたるを育成。親ほたるが産んだ卵を幼虫になるまで育てています。ほたるは水温25度の環境で育つため温度調節ができる水槽で飼っています。ほたるを育てる学習を通して、今まで気がつかなかったことに目が向くようになった。黒川には蛍の幼虫をはじめ、たくさんの小さな命が棲んでいることがわかり、小さい命を守っていきたいと思った。この1年間の経験を生かしてほたるのため、黒川のために自分たちにできることを」」・していきたいと発表。

韓国メンサン蛍自然学校は、おしゃれ蛍選抜大会・韓国伝統楽器演奏
メンサン蛍自然学校で行なわれた おしゃれ蛍選抜大会の様子を寸劇で披露。ほたるに加わえてカエルたちが参加して大会の様子を伝えてくれます。
韓国ナムヤンジュ市代表は、どこにいるの蛍さんをテーマに

 
来賓の紹介
   
北橋 健治北九州市長   光橋 尚司遠賀川河川事務所長
     
中村 ㇺㇺ八幡西区自治総連合会会長   加藤 晃一 北九州県土整備事務所長 韓国ほたる研究会副会長  
   
 
香月小学校は、ほたるとともに生きる黒川をテーマに 
 
千代小学校は、ほたるのひみつをさぐろうをテーマに 
 
星ケ丘小学校は、守ろうほたるをテーマに 
 
木屋瀬小学校は、木屋瀬の環境に変化 〜ほたるのすめる川〜をテーマに  クイズで楽しく
 
楠橋小学校は、黒川のすばらしさとほたるをテーマに 
 
池田小学校は、ほたるのすむわたしたちの黒川をテーマに 
 
韓国メンサン蛍自然学校はおしゃれ蛍選抜大会
   
韓国伝統楽器演奏     
 
市長を囲んで韓国の皆様 

   
日本の児童にお土産を渡す韓国の皆さん