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宮若市小原自治区内を流れる弥ケ谷川は山口川へ流れ、犬鳴川 を経て遠賀川へ、そして響灘へと注ぎます。

小原自治区では「農地・水・環境保全会議」に取り組まれ、農村環境保全の一環として、2007年から「美しい里づくりの会」として、区内市道脇に3千本のアジサイを植え、その管理をしています。また、遊休農地をなくすための花の植栽や区内を流れる川の水質検査などに取り組まれています。

8月18日、小原自治区の子ども会の皆さんは小原中央公民館の近くを流れる弥ケ谷川の水質調査を行ないました。講師に国土交通省遠賀川河川事務所の職員さん等を迎え、今年で4回目ということで、とてもスムーズに調査していました。

水質調査内容
 川の水を採取して、透視度計やCOD(簡易パックテスト)臭いや色などを調べます。
 川の中に入って水生生物調査をします。

調査結果
  水の水質検査では
  水生生物調査ではきれいな水

水が汚れる原因として
「水は多くの人達が利用いること。ゴミなどは捨てないようにしましょう。また、利用した水はきれいにして川へ戻すことが大切。食べ物や飲み物をそのまま流すのではなく、食べ物を残さないこと、飲み物を流しなどに捨てないことが皆さんにできる事です。」と講師の先生のお話。

子ども達からのお礼の言葉
「今日は僕達のために水質調査を教えていただきありがとうございました。一番心に残ったことは、パックテストをした時、以外にも水が汚れていたことです。ゴミなどを捨てないでみんなでこの川をきれいにしていきたいです。今日はありがとうございました。」とても丁寧にお礼の言葉が話されました。

※雨量が少なく川の水が少なかった。
弥ヶ谷川は源が池となっています。また、水田の貴重な水資源となって活用され、活用された水が弥ヶ谷川へと流れています。水質の汚れはその要因もあるのではと考えられます。この川の水をもっときれいにと、炭の浄化など工夫して取り組まれているそうです。
 
 
   国土交通省遠賀川河川事務所の職員さん達が講師。
川の水の汚れがどこからきているかなどを説明。

まず、この川の水の様子を調べます。
透視度計を使って水のにごりを調べます。

水を入れた筒に、十字のしるしがあり、それが見えた所が水の透明さです。この川の水は72でした。

COD(簡易パックテスト)では、子どもたち一人ひとりがパックテストを行ないました。

パックに水を入れて4分半程まって、その色の変化を見ます。ほとんどの数値は8以上となりました。
数値の8が汚い水という事を聞いて、子ども達はびっくりしていました。

水の色はきれいでした。
臭いはありません。
   
   
  臭いの調査と水の色調査。 
 
   
   
 生物調査の仕方などを教わって早速川の中へ。
川の中に入る前から、カニがいる!カニがいる。
と大喜び、やはり水の中は最高の様で。子ども達の歓声が響き渡りました。

上級生は草がしげった所の下に網をすけて魚を捕まえていました。また、小さい子ども達にカニを捕まえてあげ、下級生はカニを上手につかみながら喜んでいました。

慣れると網を上手に使って生き物を捕まえていました。
   
 
 
   
 
   
   
   
   
 
   
 
   
 
   
   採った生物を調査します。
水生生物はきれいな水しか生きられないもの、きたない水しか生きられないものなど、どんな生物が棲んでいるかでその川の水のきれいさが分かります。

今回、きれいな水に棲むサワガニやトビゲラ類が多く見つかりました。また、ややきれいな水に棲むカワニナも多くみられ、この川ではほたるもたくさんいるということでした。

きたない水に棲むシマイシピルをカニが食べる所を見た子ども達はびっくり、「あ!カニが食べている。」

食物連鎖の小さな世界でした。

魚ではドンコやカワムツがいました。
子ども達は採った生物に興味がいっぱい。質問がいっぱいです。  
   
講師の先生と魚を見つけています。いるいる。石の間からしっぽが見えています。 
 
   
子ども達が川から上がると魚達が見えてきました。「ここにいるよ!」 「ここにも」

「日頃、川を見ることがなかった。この川にこんなに魚がいるなんて。びっくりしました。」と参加されたお父さん。

   
     
アメンボウ 甘い香りが!  イタチかテンの糞かも!   
     
 シジミ・チリメンカワニナ トビケラの人形の袴   
 
カエル  ヤゴ
  毎月第3日曜日は区内の清掃活動の日
併せて、アジサイの周りの草刈りなどが
皆さんによって行なわれていました。 
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