国土交通省遠賀川河川事務所ではもっと遠賀川河口堰を地域の皆さんに知ってもらおうと「夏休みわくわく河口堰!」を8月17日、遠賀川河口堰(遠賀川河口館・多自然型魚道)で開催、たくさんの親子連れでにぎわいました。
当日は10時から開会式、遠賀川河口堰について、遠賀川と水道のお話などの学習を行なった後、それぞれがコーナーを回って楽しく学習していました。
河口館では、日頃見ることのできない「操作室」の見学や、水の浄化実験、古代のペンダント作り、バルーンアート・クラフト、屋外では多自然魚道で魚類調査、巡視船体験ではクワガタ号で遠賀川を一周、ショベルカー体験など、たくさんのコーナーで子ども達は午後3時まで楽しんでいました。
しかし、午後から急な雨で屋外の体験ができなかった子どももいましたが、水の浄化実験、実験コーナー、操作室見学を体験することで、スタンプをもらって、素敵な景品と交換していました。
遠賀川河口堰は河口から約2kmの所に河口堰があります。堰の長さは517m、中間市にある新日鉄堰までの間が河口堰の範囲で、1,114万立方メートル(ヤフードームおよそ6杯分)の水を貯めることができます。ここでせき止められ、貯められた遠賀川の水が、飲み水などに使われます。
遠賀川河口堰は「治水」「利水」「塩害防止」、3つの大切な役割があります。遠賀川では毎年梅雨の季節になると、上流や中流に捨てられたゴミが雨によって流されて河口堰に集まってきます。小さなゴミでもたくさん集まれば大きな山となって人が乗っても沈まないほどのゴミの量となっています。
ゴミが流れ着くと、見た目にも悪く、悪臭や水の汚れる原因にもなります。川に棲む生き物たちにも悪影響があるかもしれません。ゴミがさらに海岸に流されると魚を取るための網が破れて漁業の妨げになったり、海辺が汚くなります。河口堰では流れたゴミを処理するためにたくさんの人とお金がかかっています。川にゴミを捨てないようにしましょう。
平成20年度から始まった、遠賀川河口堰魚道の改修工事が完成しました。「川と海をつなぎ、魚たちがのぼりやすく、生き物も人も集う魚道」として、約300mの多自然型魚道ができました。今では数え切れないほどの様々な魚の溯上が確認されています。今後は、さらに魚の上りやすさ、地域の生態系を考慮した植栽や自然再生、人々の憩いの場や環境学習の場として、検討されるそうです。
参加者の感想
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夏休みの自由研究を学ぶために参加しました。自由研究の仕方なども教えていただいたのでよかったです、水の浄化実験も水道水ができる様子が分かりました。写真もいっぱいとったので帰ってまとめます、(小学5年生の女子児童2人で参加) |
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こんな近くで魚がいっぱい取れて嬉しい。家で飼ってみたかったけど、水槽にいる魚を見てなんだか弱っているみたいなので川に帰してあげました。遠賀川にこんなに魚がいることが分かって嬉しかった。 |
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