6月9日(土)、先週カヌー教室や河川環境の学習をした児童18名(小学4年生~6年生)は、いよいよ田川市から直方市までの約14kmの彦山川川下りに挑戦します。昨年は雨のため川下りができなかったので初めて挑戦する児童が多く、河川敷に集まった児童はとても不安な顔と、挑戦する意気込みとが混ざり合ったような顔をしていました。また、「今年は雨の降る日が少なくて、川の水量がなく、川の中でもカヌーを引っぱって歩いていくでしょう。」とさらに不安そうに話す保護者の皆さん。この取り組みは、大人達の勇気と子ども達の挑戦したいという思いを感じる取り組みです。
開会式では「これから直方まで大変でしょうがあきらめることなく頑張ってほしい。皆さんがこれから歩んでいく人生に似た所があるかと思います。波があり大変な時もあるでしょうが、ゴールに向かって一生懸命頑張ってください」とあいさつされました。
直方までの約14kmをカヌーで漕いで行きますが、途中には2カ所の堰(高柳堰・岡森堰)があり、児童たちはカヌーを持って堰を歩いて渡ります。もっと過酷に思えるのは、川の水量が少なく、カヌーを引っ張って川の中を歩いて下ること、本当に皆さん頑張りました。
伊田からの川下りは、福智町の金田水辺の楽校で休憩、赤池の水辺公園で昼食、そして直方と下っていきます。今年は川の中を歩くことも多く、3時に直方に着く予定が岡森堰で3時となり、今年は残念ながら岡森堰でゴールとなりました。完漕した児童たちは「まだまだ手が震え、足がジンジンして、カヌーに乗っているみたい」と手や足を振っていましたが、その顔は笑顔で一杯でした。
心配していた家族の皆さんも、この川下りを見守り、応援したことで、子どもたちが一段とたくましく見えたことだと思います。「変わってあげたいけどそれは無理ね」とお母さん。「心配でおじいさんと見に来ましたが、本当に頑張っていました」とおばあちゃんの言葉。挑戦は子ども達を本当にたくましく育ててくれました。
児童たちはこれから直方のキャンプ場でカレーなどを作って食べるそうです。きっとおいしいカレーと今日の川下りの挑戦の話で賑わったことでしょう。
なお、今回の挑戦は17回目となります。田川市教育委員会のスタッフの皆さん本当にお疲れ様でした。
感想
「伊田からカヌーに乗って漕いできたら川のいやなにおいがしたが、川を下ってきたら、においが消えていった。どうしてかなと思った。やっぱりきれいな川で遊びたい」
「皆よりゴールに着くのが遅くなって涙が出てきたけど、みんなに助けられて一生懸命漕いだ。ゴールに到着できて本当によかった。」
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