鮭は卵を川で産みます。生まれたばかりの稚魚は逆に川から海へと下ります。秋に生まれた卵は約2カ月間で孵化し稚魚になります。やがて春になり、菜の花が咲くころ、雪どけ水や菜種梅雨で川の水が増え、少し濁り水の中、天敵に見つからないように川を下り海に出ます。 鮭の稚魚は、海水温の低い日本海から北海道、アラスカへと進み、大きくなるまでの4年間をベーリング海で暮らします。大きくなって産卵年齢になると、生まれた川のにおいを頼りに川をさかのぼります。 遠賀川源流サケの会は11月29日、遠賀川河口堰に於いて鮭の遡上調査を行いました。 当日はあいにくの雨で、寒い一日でした。朝10時の満潮期をねらって調査しましたが、鮭の遡上は確認できませんでした。しかし、河口堰の大型魚のための魚道の入り口付近で鮭らしい魚影をみましたが、確かではありません。 寒くなってきたのでそろそろ鮭の遡上が確認できるのではと夢が膨らみます。12月3日と12月5日も調査予定です 。遠賀川に鮭が帰ってくることを願って! |
写真1:河口堰での鮭遡上調査開始 写真2:大型魚の魚道での鮭の遡上を目視で調査 写真3:この堰を鮭が一気に遡上するはず? |
嘉麻市下山田小学校の五年生を対象に、鮭とやまめを通した環境学習をおこなった。子供たちは講師の青木宣人先生から、孵化する様子や温度の管理、餌の上げ方など熱心に聞き入っていました。また、「どうしたらたくさんの卵が孵化するのか」「温度があがったらどうしたらよいか」など質問もたくさんありました。この日から下山田小学校の子供たちによる、やまめのふ化実験がはじまりました。 |
宮野小学校の6年生が鮭ふ化場を訪れ、ヤマメや鮭の生態と山、川の環境との関連について学習しました。また、ヤマメの卵約500粒を学校に持ち帰り、学校で孵化、飼育して、卒業時に放流の予定をしているそうです。 |
嘉麻市立足白小学校の6年生が鮭の発眼卵を譲り受けるために、鮭ふ化場を訪れました。青木会長から鮭の発眼卵、約800粒を譲り受け、ふ化・育成の方法や注意点を真剣に教わっていました。発眼卵は足白小学校の3,4,5,6年生で孵化・育成を行い、3月には全校生徒で放流を行います。足白小学校は長年鮭のふ化・育成・放流を自主的に行なっていますので、今年も大丈夫だろうと思います。 |