国土交通省遠賀川河川事務所では小学校などの総合学習の時間などで川を利用する場合、様々な支援を行なっています。また、遠賀川水系水質汚濁防止連絡協議会の取り組みの一環として、遠賀川水系の各河川で小学校などが水生生物調査を実施する場合は、国・県・地元市町の職員が一体となって支援しています。 参加小学校の児童を5人~7人に班分けをして、大人達が班長として指導します。初めて班長になった方は、水生生物について児童達と共に学んでいました。「川の中にはこんなにたくさんの水生生物や魚が棲んでいることに改めて感動した。人のためだけではなく、すべての生きもののために川をきれいにしないといけないと感じました。とても勉強になりました」と話されていました。 以下の小学校で取り組まれました。 |
月 日 | 学校名 | 川 | 学年 | 人数 | 天候 |
10月18日 | 直方市立北小学校 | 学校内 | 5年生 | 39人 | 晴れ |
10月16日 | 直方市立下境小学校 | 彦山川 | 4年生 | 43人 | 晴れ |
10月3日 | 田川市立後藤寺小学校 | 中元寺川 | 4年生 | 37人 | 晴れ |
9月19日 | 田川市立伊田小学校 | 彦山川 | 4年生 | 58人 | 晴れ |
9月11日 | 田川市立弓削田小学校 | 中元寺川 | 3年生 | 69人 | 曇り・小雨 |
9月6日 | 飯塚市立上穂波小学校 | 山口川 | 3年生 | 45人 | 晴れ |
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7月に降った大雨は彦山川(伊田番田)にたくさんの小石を運んできました。川の中には約2ケ月かけて自然な川が生まれていました。児童たちは水生生物の調査の仕方などを教えていただき、早速川の中へ。 「わーきれい、たくさん魚がいるよ」と魚を捕まえる児童たち。講師の先生に「石の裏を見てごらん。小さい生物を見つけたらパットに入れて、後で生き物の名前を調べよう」と。仕方を教えてもらいながら児童は、川の中の石を拾い上げて石の裏を真剣に見つめます。水にぬれた石の面にはチョロチョロと動く小さな小さな生き物に、「あ!いたいたこれは何かな」「変な格好をしてるよ」と言いながら次から次へと見つけていました。 川の中にはたくさんの生きものがいっぱいです。「あ!こんな虫初めて。なんていうのかな」と話をしながら、歓声を上げながら、楽しく採集をしていました。 パットの中は魚や小さな生物がいっぱいです。今度は採集した生き物の名前を調べます。同じ生き物が何匹いるのか、数えます。小さすぎてちょろちょろして数を数えるのに大変しているグループもありました。 小さいものは虫眼鏡で調べます。標本と見比べながら探すのですが、あまりにも小さくて「先生これなあに」と講師の先生に尋ねていました。児童たちは「川の中はきれいで楽しかった。いっぱい生き物がいてよかった」「魚もたくさんいてよかった」と嬉しそうに話していました。 調べた結果、きれいな水にすむ「ヒラタカゲロウ類・ナガレトビゲラ類・ヘビトンボなどがたくさん見つかりました。また、魚ではギギやヨシノボリ・カマツカなどがいました。 この調査地点は伊田小学校の児童が毎年調査をしていますが、この様にきれいな水に棲む生き物が、たくさん見つかったのは初めてだということです。講師の先生も「調査結果はきれいな水に棲む生き物がたくさんいた。上流から流れてきた石がきれいな水をつくり、きれいな水に棲む生き物が生活できる環境ができたのでしょう。いつもこの様な川だと子ども達も嬉しいだろうと思う」と話していました。 |
グループを作って調査します。班の指導は国や県・市の職員の方々。子ども達と一緒にとても楽しそうでした。 |
7月に降った大雨で小石がいっぱい。彦山川に新しい川が生まれました。水はとてもきれいでした。 |
何がいるのかな。 | 筆を使って石の裏に隠れている生き物を採取しています。 |
職員さんも、日頃の職場と違ってちょった大変かな? |
先生も何かな? |
魚が取れると子ども達はやっぱり嬉しそう。 |
彦山川番田で初めて見ました。 | よく見える虫眼鏡で見ます。 |
写真に撮りました。 | 採った生き物の名前を調べます。 |
遠賀川から彦山川そして中元寺川へとのぼっていくと、田川市後藤寺に「中元寺川水辺公園」があります。弓削田小学校では3年生になると総合学習の一環として川の調査を行なっています。透視度計やCODパックテストや生物調査を行い、川の様子を調べ、そしてどうすればもっときれいな川になるのか皆で学習します。 水生生物の調査結果 きれいな水に棲む生き物:ナミウズムシなど ややきれいな水に棲む生き物:コガタシマトビゲラ・など どこでも見られる生き物:タニガワカゲロウ・ミナミヌマエビなど 魚:メダカ・カマツカ・ハヤなど |
遠賀川から飯塚市穂波で穂波川へと分かれ、さらに山口川へとのぼっていきます。上穂波小学校近くに上の橋があります。毎年3年生になると総合学習の一環として山口川の水質調査をしています。 この川の特徴はサワガニがとてもたくさんいることです。児童たちはサワガニに夢中です。川の中では「サワガニがいっぱい」と言って、どのグループもサワガニが数匹いました。また、ヨコエビ類・ヒラタカゲロウ類・ナガレトビゲラ類・ヘビトンボそしてカワニナがたくさん見つかりました、 |
下境第二排水樋菅は以前は3面張りの水路でしたが、エコロジカルネットワーク再生事業として住民の声を活かした自然再生事業計画で進められ、昨年完成しました。 この水路で 10月16日、直方市立下境小学校の4年生の児童が、水路の水質検査や水生生物調査を行いました。どんな生き物たちが棲んでいるのか、子ども達は調査をするのがとても楽しみです。 水質検査では水路の水(英彦山川)と水道水を、COD(簡易パックテスト)検査と透視度計を使った検査や色や臭いなど、それぞれ調べました。 「川の臭いは少し卵のようなにおいがした」、「臭い」との意見がありましたが水道水は臭わないとの結果。CODパックテストも川の水は数値が8、水道水は数値0でした。透視度計では、川の水は40~70と班によっては開きはありましたが水道水はよく見える最高数値の130でした。「やっぱり水道水はきれいだった。安心した」と児童の笑い声。 水生生物調査では本線に近い所で調査をしました。魚や小さい生物調査の仕方などを学んで早速川の中へ。水路は程良い小川になっていて、児童達は、魚やエビなどを網で夢中にとっていました。網を川の中に入れるたびにたくさんの生きものが捕れ、児童達は大はしゃぎ。班長さんに「これ何という魚」「魚やエビがいっぱい捕れた」ととても喜んでいました。 たくさんとれた魚達を数えるのも大変。1班でもメダカが62匹、エビが125匹などたくさん、数えるのが大変、でも児童達は一生懸命生き物たちを調べ数えていました。 「こんなにたくさんの生きものがいることは知らなかった」いろいろな生き物たちを見つけられて良かった」「みんなで協力して調べられたのでよかった」などの感想がありました。 |
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10月18日、直方市立北小学校5年生は理科の授業で学習する「水の流れるはたらき」について、国土交通省遠賀川河川事務所環境課の皆さんを講師に、遠賀川で起きた水害の話や実際に水が流れる装置を使って学習しました。 水が流れる実験では、装置を使って最初少しの水が流れ、その後たくさんの水を流すことで起きる変化を見ました。たくさんの水が流れることで水の速さや水の量が変わること、流れる水の幅が広くなっていくことが分かりました。 さらに蛇行している川の瀬と淵にかかる水の流れ方の違いを観察しました。瀬には青い旗を淵には赤い旗を立てて、またそれぞれ石や模型の家や木を立て、水が流れる時どのような働きがあるのかを調べました。 水が多く流れだすと赤い旗が立っている淵の砂が削られていきました。淵にあった石ころや家や木の模型が流されていきました。さらにもみがらを流すと、瀬の方は早く流れて、淵の方ではゆっくりと流れるなど違いが分かりました。 児童達は「すごいこんな風になるんだ」と、旗や石が流されるたびに「また流れた」とびっくりしていました。「もみがらを流すことで瀬と淵の流れ方の違いが良く分かりました」と先生もびっくりしていました。また、増水によって土地の様子が大きく変わることも実験でわかったと思います。 |
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