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なかま川づきあい交流会 学習会

 なかま川づきあい交流会では、10月15日(月)遠賀川河川事務所中間出張所に於いて、北九州市立大学国際環境工学部の原口公子特任教授に「水辺のすこやかさ指数を使ってみよう」をテーマに地域を流れる川をどのように評価するか方法や事例を通してお話しや国土交通省遠賀川河川事務所より、「かわしるべについて」の学習会が行われました。

※「水辺のすこやかさ指数を使ってみよう」:北九州市立大学国際環境工学部の原口公子特任教授
水環境は水質という一面だけではなく、水の流れや生物の生息、様々な水の利用、さらには快適性や地域・歴史・文化を背景とした人と水との関わりといった視点まで、幅広い要素から成り立っていると言われます。今回は遠賀川の上流から中流域7km(嘉麻市~飯塚市)。直方市遠賀川水辺館。飯塚市建花寺。香春町金辺川。北九州市笹尾川を調査した結果をお話していただきました。

身近な川をどのように評価するのかは地元の人々にとっても関心があります。特に北九州市笹尾川での調査は地元香月小学校の児童と地元住民(笹尾川水辺の楽校運営協議会)が参加されて調査されました。調査を終えた児童は「川に関するいろいろな調査をして楽しかった。」「生き物の大切さがわかった」「いろいろな人が川を大事にしていることが分かった。」と感想が出されていました。

水辺のすこやかさを指標を使ってみよう」学習内容はこちらから。

感想。
・今回、調査に参加してとてもわかりやすかった。最終目的として、川と地域の人々が地元を流れる川はどうなのか、どのような川にしていくのか、どうすればよくなるのかなど、地域で話し合うきっかけになると思う。
・自分たちの川は親しみやすい川にするのか、自然な川にするのか、災害の多い川などでは治水を考える必要がある。その参考資料として自分たちの川の評価をすることはよい事だと思う。
・学校や子ども達も大変喜んでいた。
※「かわしるべについて」:国土交通省遠賀川河川事務所環境課
近年大雨による災害で、甚大な被害が各地で起きています。大切な命と財産を守るために、地域住民にできること、情報の伝達など具体的な方法を「九州川標(かわしるべ)プロジェクト」に沿って報告、わかりやすく説明していただきました。

①情報をすばやく確実に受ける。
  ※テレビ(地上デジタル放送)で情報を入手。
    身近な川(河川名)や身近な観測地点を確認しましょう。いざという時に水位で適切な判断をしましょう。
  ※携帯メールをあらかじめ登録することで川の水かさが増えた時は自動的に知らせてくれます。
    登録が必要→entry@kasen-aiarm.jp   空メールを送信。登録案内メールが届きます。
    受信拒否指定、アドレス指定受信設定をされている方はあらかじめ解除していない場合は受信できません。

②川の警告灯を設置して音や光で川の状態が分かるようにします。

③水位の情報を「危険度レベル」を使って分かりやすくします。
  危険度レベルを示した水位標を川の中にたてて川の水位を分かりやすくします。
  
④防災情報を一つにまとめてわかりやすく提供します。
  国や県の「川の情報」と市長村の避難情報をまとめて提供します。

⑤川の洪水予警報を提供します。
  川の水位がこれからどうなるのかを知ることで、避難行動に役立てていただきます。

⑥「川の標識」のデザインを工夫して分かりやすくします。

⑦「水防勉強会」を行い非常時に情報が活かせるようにすます。

⑧NPO等の住民団体と連携して「防災の知識」を普及させます。

⑨治水施設の機能がもっとわかりやすくなるようにします。

⑩「川の情報モニター」を設置して川の情報を点検し改善していきます。

など具体的な例をあげてお話していただきました。

質問・感想

・大雨の時は外出の判断が難しい。水位の情報で「危険度レベル」の掲示を橋脚などに見やすいようにしていただくと、運転しながらでも見れるので判断しやすい。是非付けていただきたい。

等の意見がありました