日時 平成22年6月21日(月)10:00〜 会場 勾金小学校図書館 講師 金辺川を楽しむ会 |
香春町立勾金小学校3年生の児童は、社会科学習で香春町を探検して地図を作りました。 そして「もっとたんけん」ということで、4つのグループに分かれて、住民の皆さんや働いているみなさんにお話を聞く学習が行われました。 香春町の中央を流れる金辺川をもっと知りたいと、川が大好きな児童7人が集まって「金辺川自然探検」を体験することになりました。 残念ながら当日は雨のため。金辺川にある清瀬親水公園では探検ができませんでしたが、勾金小学校の図書館で「金辺川を楽しむ会」の皆さんに実際とってきた魚のお話や、活動のお話をしていただきました。 |
金辺川を楽しむ会の会長、吉武会長にお話をしていただきました。 金辺川を楽しむ会では、みんなでゴミのない金辺川にしようと、毎月清掃活動に取り組んでいます。金辺川は香春町を流れて、彦山川を流れ、そして遠賀川に合流して海に流れ出ます。 上流からたくさんのゴミが流れると、下流に住むみなさんは大変困ります。そこで、ゴミが流されないように、清掃活動をしています。写真でもわかるようにたくさんのゴミがあります。みなさんはゴミを捨てないようにしてください。 また、めだかの学校を開催しています。川のことをもっと皆さんに知っていただきたくて、取り組んでいます。今年も開催しますのでぜひ参加してください。 また、3月には香春町内の小学4年生の児童の皆さんと、鮭の稚魚の放流を行っています。鮭の稚魚は3月に放流されると、遠賀川を下って、海にでます。北海道を通ってアラスカ沖まで行き、そこで4年間過ごします。4年後、生まれたふるさとに帰って、卵を産みます。金辺川にも帰ってきます。 ほとんどの生き物は子孫を残すために生きています。鮭も卵を生むと死んでしまいます。鮭は川の上流の水のきれいな場所で卵を産みます。鮭が安心して帰ってこられるようにきれいで、ゴミのない川にしていきたいと願っています。 |
金辺川にはどんな魚が棲んでいるのでしょうか。魚博士の守部さんにお話をしていただきました。また、学習の少し前にとった魚などのお話をしていただきました。 平成18年12月、金辺川で鮭の雌の死骸が見つかり話題になりました。鮭は遠賀川をさかのぼり、彦山川へ、そして金辺川へとのぼってきました。 橋や土手の上からでも見ることのできる魚では、コイやナマズのような大きな魚。また、群れを作って泳ぐフナ、そしてハヤと呼ばれるオイカワ、カワムツ、タカハヤなどがいます。 よく観察すると、体の横の帯が目立つムギツク、底のほうを泳ぐカマツカなどが見られます。 網を持って川に入ればドンコやヨシノボリもつかまえることができます。これらの他に、あまり目立たない魚として、イトモロコやスジシマドジョウ、さらに絶滅危惧種のオヤニラミやギギ、カネヒラ、そして数が少なくなっていますメダカ、ドジョウがいます。 金辺川は約30種類近くの魚が棲んでいる、魚のたくさん棲んでいる豊かな川と言えます。 しかし、残念なことに外来種のブラックバスやブルーギルや、本来金辺川にいなかった魚が、人の手によって持ち込まれたゲンゴロウブナ、ワタカ、ハス、ライギョ等もいます。 ブラックバスやブルーギルは魚の卵を食べてしまうため、昔から川にいた魚たちがいなくなってしまう恐れがあります。ブラックバスやブルーギルをつかまえた場合は、川に返すのはやめましょう。(ブラックバスは調理すれば食べられますので、お家の人に調理していただきましょう。) 金辺川に特に多い魚はオイカワとカワムツです。 魚以外の生き物も金辺川にはたくさんいます。トンボの幼虫やカゲロウの幼虫など、さまざまな昆虫、貝類、スジエビやサワガニなどの甲殻類、カエルやイモリなどの両生類、蛇やカメなどの爬虫類、シラサギやカワセミなどの鳥類など多くの種類の生き物を見ることができます。 清瀬親水公園はもっと身近に川に親しんでもらおうと作られたものです。でも、川は時として危険なこともあります。 川には一人で行かないで、大人の人と一緒に行って、川で楽しく遊んでください。 |
探検した児童の皆さんからたくさんの質問が出ました。また、児童の皆さんは、家の近くが川でよく魚を見ている。また、お父さんとよく魚釣りに行っているなど、金辺川や魚のことをとてもよく知っていました。とてもびっくりしました。 「魚たちが安心して住めるように、きれいな川にしていきたい。そのためには、ゴミは捨てません」など、みなさんから感想が出されました。また、吉武会長より「たくさんの人に川に関心を持っていただき、みんなで川をきれいにしていきましよう。」と話されていました。 |