宮若市から直方市を流れ遠賀川に合流する犬鳴川、その中流域に「犬鳴川みどりの会」の活動の拠点「犬鳴川河川公園」があります。
犬鳴川河畔を散歩する人々が「ここに桜の木が植えられたらいいね」という声が住民に広がり、旧炭地から新しいまちづくりの活性化を模索していた町は(旧宮田町)は、住民の声を活かした「犬鳴川河川公園」の検討を始められました。そして、平成7年、町をオブザーバーとする住民のボランティア団体「犬鳴川みどりの会」が誕生しました。
住民と行政が協働して創りあげてきた犬鳴川河川公園は、河畔(河川堤防)に並行して歩道があり、小川が流れ、その一面に芝生が広がり、春には満開の桜並木、そして、秋には真っ赤な彼岸花が、安らぎを求めてきた人々を楽しませてくれます。
「この風景を子ども達に残してあげたい」と、毎月第4日曜日に芝生や生け垣、小川や河川の草刈りなど犬鳴川みどりの会のみなさんが河川公園の管理しています。日々の中でも会員のみなさんによって河川の手入れや、ゴミ拾いが行われています。春には「犬鳴川さくら祭り」秋には「芋煮会」が催され、約200人近くの会員と住民の交流が行われています。
「公園を通してまちづくりに参加していくこと、住民と行政職員が一緒に汗を流し、意見交換し、お互いに理解を深め、それを、今後のまちづくりに繋げていくこと」として活動されている会は、昨年国土交通省遠賀川河川事務所を通して宮若市と受託契約が結ばれました。新しく活動資金を得られ、今後ますます犬鳴川河川公園が市民の安らぎの場として親しまれる公園となっていくことでしょう。
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