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笹尾川水辺の楽校で遊ぼう

   
 
     
 

笹尾川は遠賀川の支流で、金剛山を源としますが、一方、北九州市八幡西区で遠賀川から「寿命の唐戸」を通って流れる堀川運河と合流しています。

笹尾川水辺の楽校は、平成13年度末よりワーキングチームや水辺の楽校推進協議会などを設置(地元団体、学校、行政、河川管理者、学識経験者で構成)検討が進められてきました。

2004年(平成16年)1月に、子ども達が水とふれあい親しむ自然教育の場として「笹尾川水辺の楽校」が整備されました。多くの緑や自然が残る河辺の公園で、池やせせらぎ水路なども備えています。

遠賀川は北九州市の西の端約1kmを接して中間市、水巻町へと流れています。北九州市は水道の約60%をこの遠賀川から取水しています。しかし、その水質は流域の家庭排水による汚染がすすみ悪化しています。

水道水源となる河川の浄化の大切さを住民の皆さんに知ってもらおうと整備したのが「笹尾川水辺の楽校」です。

平成16年より「笹尾川水辺の楽校で遊ぼう」は毎年開催され、多くの子ども達で賑わっています。平成21年度も8月23日(日)50人の子ども達が参加して開催されました。

当日、子ども達は3チームに分かれて、カヌー教室や、北九州ネイチャーゲームの会の皆さんの指導でネイチャーゲームを、また、国土交通所遠賀川河川事務所の皆さんの指導のもと水生生物調査を体験しました。


1級河川遠賀川水系笹尾川左岸1k700~1k900

北九州市 楠橋 面積約0.7ha



   

ネイチャーゲーム

   五感で自然を感じ、心と体で直接自然を体験することによって、自然と体が一体であることに気づくこと「自然への気づき」がネイチャーゲームの目的です。
人の壁を作って、輪の中で「こうもり」が「が」を捕まえるゲーム。「が」は輪の中で自由に逃げ回ることができるので、目隠しをしている「こうもり」はなかなか捕まえることが出来ないようでした。
 
       
 
カヌー教室
 
 

最初はひやひや乗っていた子ども達も10分・20分と漕ぐうちにすっかり上手になっていました。笹尾川水辺の楽校運営協議会ではカヌーをこれからも広めていきたいと「笹尾川水辺の楽校・カヌー安全講習会」を開催、指導者を育成されています。カヌーも12艘準備。

10月12日には「秋のカヌー教室」が開催されます。

 
 
   
 
   
 水生生物調査
 

水生生物調査は水路の水量が少ないため、主に投網を使って魚をとって調査されました。投網はなかなか難しいようでしたが、子どもたちは何回も挑戦、とれた時はとてもうれしそうな笑顔でした。

ヌマチチブ、ドブガイに卵を産むヒライ、カワヒガイは二枚貝に卵を産むそうです。しかし、卵を産む貝がいなくなると魚も産卵できなくなり、川には魚がいなくなります。

普通ハヤと呼ばれるオイカワ、絶滅危惧種のカネヒラやヤリタナゴがいました。ハスは本来琵琶湖にいた魚ですが、他の魚の稚魚放流時に遠賀川に入ってきた魚だそうです。

水路にはメダカいます。水生生物ではテナガエビやタニシ・カワニナ・シジミなどが見つかりました。