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川渡り神幸祭
5月19日〜20日 田川市
平成の年 最後の川渡り神幸祭が開催されました。

筑豊の初夏の風物詩「川渡り神幸祭」が19日・20日、田川市伊田で開催されました。風治八幡宮と白鳥神社の神輿、のぼりや五色のバレンなど鮮やかに飾りつれられた幟山笠11基が鉦や太鼓のお囃子を鳴らしながら彦山川に入ると、川渡り神幸祭を見ようと河川敷を埋め尽くした人たちの歓声と拍手が湧き起こりました。 

川渡り神幸祭は福岡県の五大祭りの一つで、福岡県無形民俗文化財に指定され、祭の由来は永禄年間(1558年~1570年)、地域に疫病が流行した際、氏神である風治八幡宮にその終息を祈願し、成就のお礼として奉納されたことに始まるもので、以来今日まで450年続く、歴史と伝統を誇る祭です。担ぎ

しかし、一時期、炭坑閉山に伴う担ぎ手不足で、台車にのせられて神輿が川を渡っていました。「人が担いでこそ本当の神輿」と田川青年会議所が中心となり呼びかけ、昭和50年に「みこしをかつぐ会」が結成され、現在では風治八幡宮と白鳥神社の神輿と11基の山笠がそろって彦山川に入ります。

11基の幟山笠が一斉に前後にはげしく揺すりゆすっての競演会が行われと、幟山笠の五色のバレンが舞い、祭りは最高潮となり、観客席からの歓声も一段と大きくなり、彦山川に響きます。


今年も昨年に引き続いて小川福岡県知事も参加していただき、若い衆と山笠にのる姿がみられました。 知事は若衆を激励するとともに、「会場の皆さんの凄い熱気とパワーを感じています。祭りの面白さは、大勢の皆さんが一つになることです。私も皆さんと一緒になって大いに楽しみたいと思います」とあいさつされました。

一日目はお下りといい、彦山川を渡り対岸のお旅所で一泊します。二日目はお上りといい、一日目とは逆のコースを渡り、神輿は風治八幡宮に戻ります。