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みんなの手で川をきれいに!遠賀川清流ルネッサンス
「水エコしよう!遠賀川清流ルネッサンスキャンペーン」
小学校、河川環境保全モニター、国、県、市町村が一緒になって

 
遠賀川水系では、「清流ルネッサンスⅡ行動計画(平成16年3月策定、21年3月改定)にもとづき行政や住民団体など流域一体となって河川の水質改善に取り組んでいます。遠賀川水系の水質は全体的に改善傾向にあるものの、依然として九州の一級水系では、ワーストの上位に位置します。

遠賀川清流ルネッサンスキャンペーンは、遠賀川清流ルネッサンスキャンペーン実行委員会(小学生、河川環境モニター、行政(国、県、市町村))を形成、遠賀川の水質や生きものを調べたりして、直接、川とふれあったり、また、川をきれいにする取り組みの話を聞くことで、川の水質と汚濁の原因について考え、積極的に水エコ(自分たちでできる生活排水対策)に取り組んでもらうことを目的に開催されています。

第7回目となる今年は、6月25日(木曜日)、遠賀川の下流、芦屋町、遠賀川河口堰(遠賀川河口館)で芦屋町立山鹿小学校の4年生の児童や地域住民や関係機関の皆さんが参加して「水エコしよう!遠賀川清流ルネッサンスキャンペーン」開催されました。

今回は、2つのグループに分かれた児童たちは遠賀川河口館で、遠賀川の概要や水のきれいさをはかったり、魚たちの観察をしました。前日からの大雨で遠賀川魚道公園で実施することはできず、遠賀川河口館で実施。児童にとっては川の中に入ることができなかったので残念!な思いもあったかもしれませんが、遠賀川に棲む魚たち、遠賀川の上流から下流、海の魚たちを実際に手にして、いろいろな魚が棲んでいること、また、上流、下流、海に棲む魚たちの特徴を河川環境保全モニター、お魚博士の渕上さんに教えていただき、日ごろ見ることができない魚たちに出会うことができ、びっくりしたり喜んで手にしたりして学習していました。また気になった魚たちを描いていました。

上流や下流の水質結果から、自分たちの生活と川の関わりを学びました。また、おわんに食べ残しをすると、おわんを洗うのにたくさんの水を使い、汚れた水が川に流れていくこと、川を汚す原因になること。そして水の汚れの浄化にどれだけの水が必要か、飲食物を食べ残さない事など、生活排水をきれいにすることで、河川浄化につながることなど、水エコの大切さを感じられていたようです。
 

開会式

芦屋町の環境課課長さんのごあいさつ 
「今日はたくさんの大人の人が遠賀川についてお話をしてくれます。遠賀川がどんな川なのか、水質調査や遠賀川の魚などたくさん学んでお家の人に話してください。そして遠賀川をきれいにするために、みんなでできることを考えてください」と話された。 

 
 

遠賀川について

 講師;福岡県北九州県土整備事務所の皆さん
講師に方から、遠賀川がどのような川か、知っている人との問いに児童たちは一斉に手を上げ、元気よくお話していました。児童の皆さんはしっかり学習してきたようです。
今回は、遠賀川の上流域と児童たちが住んでいる下流域の違いをみんなで考えました。
 
  • 上流は川が浅く、石がたくさんり、草木がある。
  • 下流は川の形は広く、深い

   
   
   

遠賀川の水質をはかろう

 福岡県宗像・遠賀保健福祉環境事務所
上流と下流の水質検査や透視度計を使ってきれいさをはかる。
COD簡易パックテスト 透視度計を使って、上流の水と下流の水を調査を福岡県宗像・遠賀保健福祉環境事務所の皆さんに実験の方法などを教わってします。 

   
ペットボトルに入れられた上流の水と下流の水。見ただけでも違いが分かる事にみんながわーと歓声。
これからCODパックテストと透視度計を使って調べます。 

   
CODパックテストの練習です。なかなか難しい。   パックの中の薬品が水と反応。水の汚れが多いと色が変わります。
   
水の色やにおいを調べます。臭うかな。   きれいな水ならピンク。薬品と汚れが反応すると色が変わる。
   
透視度計を使って、水のきれいさをはかります。きれいな水はよく見えます 
 
 それぞれ班で調べた結果を報告。上流の方の水はきれいな水、下流の方はきたない分類になりました。なぜ汚い分類になったのかみんなで話し合いました。
  • 上流は自然がいっぱいあり、人がたくさん住んでいない。
  • 下流は工場や住宅がいっぱいあり、家庭からの水が多く出る。
  • 川の水が旅していく間にいろんなものが混ざってくる。
  • 下水道がないところもある。
  • ゴミがある

 
2グループの発表。 

川を汚さないために私たちにできること

国土交通省遠賀川河川事務所 
毎日食べているおみそ汁。皆さんは食べ残したりしませんか。おわんに食べ残したおみそ汁と、全部食べて、簡単にふき取ったおわんを、同じような容器にそれぞれ入れて洗います。洗った容器の水を調べる実験を遠賀川河川事務所の皆さんがしてくれました。児童たちはどうなるのか真剣に見ていました。

おみそ汁を残したおわんを洗った容器のCODパックテストの結果はすぐに色が変わってきました。ここに集まっている人が、一人ひとりが少し川をきれいにする取り組みをするとで大きな力になる。
 

なぜ汚れるのかの実験です。お味噌汁の容器、残したまま
捨てるとどうなるのでしょうか。CODパックテストをしました。
クイズです。マヨネーズやお味噌汁を残したまま捨てると魚が棲むきれいな水川になるのに何倍のお風呂の水が必要でしょうか 。皆さん真剣に考えて手を上げていました。

遠賀川の生きものについて

河川環境保全モニター
上流域・中流域 ・下流域・海など場所によっては魚の種類や特徴が変わってくると話されて、遠賀川の魚たちがどこに棲んでいるのか、魚たちの分類から児童たちは学びました。

 
上流に棲む魚や下流、海に棲む魚がいることを学びました。魚たちは自分たちにとって一番棲みやすい場所で生きています。 
   
 魚たちをどこに棲んでいるのか分類します。  
   
  カメはどこかな 
   
魚たちの姿や特徴を見ています。   
   
気に入った魚を描いています。 
     
ちょっと見えにくいのですが力作です。  
   
当日は報道関係者がたくさん。インタビューされていました。   
   
児童たちがアンケートに答えてくれました。