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生物の棲みやすい川づくりを考える会

2月25日
11月20日

平成24年 2月25日
会場 国土交通省河川事務所 
    ・今年度のモリタリング調査の結果
    ・水路を良くしていく方法
    ・水路をもっと知ってもらおう
      看板作りの検討
 昨春、東勘六橋上流の下境第二排水樋菅が水路として完成しました。23年度の取り組みとして完成した水路を溯上してくる生物や環境などについて調査。7月30日は完成した水路、11月20日は完成した水路の2回目の調査と水田側を調査しました。

調査で分かった事
 ・水路の水量が少なくなる非かんがい期でも魚が生息している。
 ・改修した水路では魚やその他の生きものの棲みか、隠れ場となる水際の植物が増えてきた。
 ・水田側の水路、きたない指標生物であるヒルが見つかった。水質改善が必要

今後の水田側の水路について
 ・水路内に堰を設置して水深を深くする
 ・水路内に石を置き隠れ場をつくる、
 ・水路内に炭を置き水質浄化を図る。

今回の話し合いではエコロジカルネットワークを発展していくための今後の取り組みを話し合いました。そして完成した水路をもっと地域の皆さんに知っていただこうと看板作りを行います。


参加者の感想
川側の水路は生物が棲みやすい川になったと思うが、水田側の水路が手つかずのままでは魚たちの行き来は難しいと思う。
  この取り組みが分かってもらえるように看板に丁寧に案内することが大切、
  水田の年間の水量が安定するか問題。
看板についての意見
直方の歴史など川に来た人たちに分かってもらえるようなコーナーも設置する。
看板は簡易なものでいつも新しい情報が発信できるようにするとよい。この川でこんな魚が見つかったよ!等
  他の施設、関連施設の紹介なども
  この水路を整備したこと、その効果などを紹介。

 
どのような看板を作るのか検討しました。 

 
話し合った内容を記録して報告です 
 
モニタリングの結果は、水田側の水路の対策が必要となりました。 
 
 国土交通省遠賀川河川事務所から下境の現場を見る
 
 工事する前の下境を空から見る

調査地点 

※区分Aは田んぼや池や推理の環境が良くなればそこに一生棲む魚たち
  区分Bは川に棲んでいて産卵するために田んぼや池水路にのぼってくる魚たち。
  区分Cは水路に出現する魚たち。
 
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23年度 第2回 生物の棲みやすい川づくりを考える会 

                                    2011年11月20日

 平成23年11月20日(日)水路(下境第二排水樋菅前)において、今年度第二回目のワークショップ「生物の棲みやすい川づくりを考える会」が開催されました。今年の春、昨年度以前からワークショップで検討してきた水路が完成。完成した水路が生物にとって棲みやすい空間になっているかを確認するために調査します。

7月30日に第1回が開催、今回の調査は第2回目の現地モニタリング調査となります。現地調査は予定していた時期(秋)より、天候の関係で晩秋となり、寒い調査となりました。が、川と水田と水路がネットワークされることで新しい生物の環境作りへと、参加者の皆さんは熱い思いでモニタリングを行っていました。

田んぼをつなぐ水路では、メダカ・ドンコ・カワニナ・タニシ・ヒル・シジミが多く取れました。
また、改修された水路では、川に棲み産卵のために田んぼや池や水路にのぼってくるギンブナ、さらにドンコ、トウヨシノボリ等が見つかりました。

最後に水田魚道(エコロジカルネットワーク)川と水路と田んぼとのネットワークを上手に行って、新たな生き物たちの棲みかを上手につくり、人と生物が共存できる環境空間づくりが進められ、街おこし・地域おこしとして活用されている事例を紹介していただきました。
  ・コウノトリ育む農法  兵庫県豊岡市  円山川
  ・魚のゆりかご水田プロジェクト  滋賀県  琵琶湖
  ・三方五湖再生整備事業  福井県  三方五湖
  ・水田型市民農園   千葉県野田市 江川地区
  ・愛知県での水田魚道の取り組み  愛知県
   
改修された水路は本川に向かって緩やかな傾斜で蛇行して流れています。  
 
 川と水田をつなぐ水路。どんな生物が棲んでいるのか調査しました。
 
   
 
     
   
 
 改修された水路で投網を使って調査をしました。
   
   
   
 
     
 
 
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