2011年のページへ
生物の棲みやすい川づくりを考える会
水路が川に生まれ変わる時
直方市 東勘六橋 下境第二排水樋管

これまでの取り組み
2011年2月11日現地調査


2011年7月30日(土)モニタリング

 生物の棲みやすい川づくりを考える会は、遠賀川の河川敷をより多くの生物が棲めるような環境づくりや人々にとって安らぎの場になるような河川敷づくりを目指す取り組みを行ってきました。

平成21年から始まった下境第二排水樋管の水路の改修工事は、生物の棲みやすい川づくりを考える会のメンバーや地域の人々が集い、現地視察を通して、現在の環境を把握し、水質調査や植生調査を重ね、生物が棲みやすい環境と人々が安らげる空間の場や子ども達の環境学習の場づくりを目指して検討されてきました。

そして今春、現代の川づくりの技術が施行され、大枠完成しました。6月・7月の雨の多い時期には、水路は遠賀川の溢れる水にのみ込まれましたが自然が作り出す川に近づいたのではないかと思われます。

100mの水路がどのように変化しているのか、これまでの想いが川に活かされたのだろうか、それとも自然には太刀打ちできない残念な結果となっているのでは等、参加者それぞれが、個々の想いを持って7月30日(土)下境第二排水樋管の水路を調査しました。

調査は下流・中流・上流と分けてどのような生き物がいるのか、水深や水温・水質などを調べました。今回は子どもの参加もありとても賑やかでしたが、魚取りの実践でしたので大人もとても張り切っていました。

 
お魚博士に調査の仕方、魚とりの網の使い方などを教えていただきました。

下流域

   
 
水深18cmあまり流れがなくよどんでいるようでしたが透視時計ではかってみると100cm。
メダカやジャンボタニシ・ブルギル・カマツカ・オイカワ・ドンコ・アメンボウ・シオカラトンボなどが取れました。

中流域
 
 
中流部では段差をなくす石積みで池を作っています。深い所で70cm。ジャンボタニシが目に付きました。また砂地が多く水量が少ない時の魚の逃げ場を確保が必要。カマツカ・ナマズ・メダカ・オイカワ・ザリガニ・ヒメガムシミナミヌマエビ・シジミ・ヤゴ。透明度は100cm。

上流域
 
   
     
 
 段差をなくすために石積みで池が作られています。水路から流れる水はとても冷たく感じるそうです。「きれいな水が流れるよう今後地域の皆さんに川を知らせることも大切。また、竹炭などを使って水質浄化を進めていくことも大切」と意見が出されていました。オイカワ・ブラックバス・ジャンボタニシ・ドブガイ、シジミ・ハイイロゲンゴロウ・イシガイ・ギンヤンマなどが見つかりました。、

水質調査
   
 CODパックテスト  透視時計調査
 
 
 

2011年2月11日 現地調査

 「生物の棲みやすい川づくりを考える会」では、遠賀川が、多くの生物達が棲めるようにするために必要となる取り組みについて、国土交通省遠賀川河川事務所と地域の皆さんと一緒に考え、実現していくことを目的に開催されています。

平成21年7月から、生物の棲みやすい川について基本的なことから勉強会を行ってきました。併せて、東観六橋上流の下境第二排水樋管の水路の改修工事を行うに当たり、「生物の棲みやすい川づくりを考える会」として、現地視察して、水路や生物調査、問題点など検討を重ねて、生物が棲みやすく、人々が安らげる水路の提案をしてきました。
 ★これまでの検討が、今回の設計に反映され、工事が行われています。
   ・川の勾配ををゆるやかにするため、川の長さを長くしました。
   ・川の流れに変化を持たせるために、蛇行を大きくしました。
   ・彦山川の接続部にワンドを計画し、水がよどまないように彦山川から導入をおこなうこと。
   ・河岸は緩やかな勾配とし、歩いて川底まで降りることができるようにしたこと。

  水路完成まで間近になってきた2011年2月11日、会員の皆さんが現地の様子を見学しました。
水路が完成すると、彦山川と田んぼのつながりができます。水路がつながることによってどのような生物が棲み始めるのか。調査が今後のテーマです。梅雨を迎えたくさんの魚の産卵場所となることを願っています。

 これまでの三面張のコンクリート水路(下境第二排水樋管もこの様な感じでした)
 
 ブロックの施工をしている工事。
 
 ストーンネットと呼ばれ、ネットに石を固定しています。
この様になっているとは!
 
樋門の上から石積みをしている所を見学。当日は石組に詳しい福留 脩文先生が指導されていました。この段差を魚たちが飛び越えていきます。