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第2回遠賀川交流会

   第2回 遠賀川交流会が平成23年11月27日
嘉麻市山田生涯学習館で開催されました


   

基調講演ではNPO法人もりおか中津川の会事務局 寺井様による東日本大震災時の支援の状況や、地元中津川の動植物を中心としたボランティア活動について発表がありました。

   

・分科会Aでは、
コーディネーター 松岡 朝生(NPO法人遠賀川流域住民の会事務局長)
パネリスト 中並 美潮(稲築遠賀川フラワー交流会会長)
 〃   吉良 久吾
(NPO法人小竹町に住みたいまちづくりの会理事長)
アドバイザー 寺井 良夫(
NPO法人もりおか中津川の会事務局)


・この分科会は遠賀川の河川敷に花を植えることで遠賀川に親しみを持ち、賑わいのあるまちづくりを目指している団体の紹介とその内容について議論しました。

 まず、中並会長は一昨年の春に嘉麻市稲築を流れる遠賀川の河川敷にカンナを植栽し、夏から秋にかけてきれいな花が咲きました。また、今年の710日には岩崎橋の上流に彼岸花の球根を約140人の参加者で7,200個を植えました。9月下旬にはチラホラと咲いていたそうです。来年は球根がしっかり根付き、満開の花が咲くのが楽しみですと話されていました。

 鞍手郡小竹町の吉良理事長は遠賀川に自生している菜の花がきれいですが、730日に彼岸花6,000個を小竹町の住民ら80人で植えました。春の菜の花、秋には彼岸花で多くの人が遠賀川に足を運び、親しみを持ってもらえばと話されていました。

 アドバイザーの寺井氏は中津川では忘れな草などの野の花を植えており、野草も自然的でいいのではと話されていました。

 パネリストの皆さんは、多くの皆さんに植栽に参加して楽しく面白く活動を展開して遠賀川を通してまちづくりを推進していきたい。遠賀川の花が点から線に拡がることを期待したいを話されていました。

 

・分科会Bでは
「遠賀川流域での活動を通した交流の取組み」をテーマに

源流の森づくり推進会議・・森会長
 源流の森の荒廃がひどくなり平成9年から森づくりに取り組んでいる。今年はクヌギ・アオダマの木を植えました。しかし、鹿の被害が大きく、柵をしたりして防御しているがなかなかうまくいかない。参加者は流域から200~300人の参加がある。 子供たちに山で、森林の散策や沢登り・キャンプ等の自然体験をしてもらい、自然環境の素晴らしさを体験をとおして学ぶ場所を提供している。また、間伐材を利用して製品づくりを行い販売し、活動の資金としている。

田川ふるさと川づくり交流会・・村岡会長
 彦山川流域の住民が集い情報交換会を行なっている。自然体験事業として、家庭からの排水を綺麗にする事業。小中学校で環境学習を行っている。学習活動として先進地との交流学習会を年に一回行なっている。河川の清掃活動を毎月一回行なっている。また、河川敷等に花壇をつくり花を植えている。以上のような活動を行なっている。

国土交通省遠賀川河川事務所 飯塚出張所・・佐藤所長
 河川事務所の仕事は治水・利水が主な仕事でしたが平成9年の河川法の改正により河川環境の整備と保全が加わりました。今年の九州の河川で水質はワーストワンでした。しかし、BODは1,9でした。ワーストワンですが、水質は良くなっております。 川づくり・まちづくりを流域の皆様方と行なっております。①自然環境の再生②河口堰の改修工事③環境学習の実施と支援等を行っております。来年1月22日には第三回流域リーダーサミットを行ないます。この中で流域宣言が行なわれます。これにより遠賀川流域が源流から河口まで共有の河川として認知されることになります。これも皆様方のお陰です。

福岡県飯塚県土整備事務所・・高木係長
 業務として遠賀川の25〔138km〕の支流の維持管理を行なっています。①河川の改修工事②河川愛護活動の支援③最近河川環境の推進に取り組んでおります。特に職員の意識の向上に努めています。河川環境の推進では、「遠賀川上流圏域 生態系秘帖や生態系マップ」を作成し活動団体や学校等に配布しております。河川環境の推進に今後も努めます。

コーディネーター
河川法の改正後、河川改修工事の時は、その地域住民と意見を交わし工事を進めておられます。このことが住民の河川に対する考えが変わったと思います。自分たちの川を綺麗にしょう。ゴミは散らかさないようにようと。河川愛護意識が高まった。流域の活動団体との交流が必要。さらに住民と行政の連携が必要です。山・川・海の連携強化が必要です。